3月になりました(^v^)
東日本大震災、そして福島第一原発事故からもうすぐ1年になろうとしています。
昨年の3月11日午後2時46分、私は麹を育てる「室・むろ」で作業をしていました。
奇しくも仁井田本家が創業300年を迎える年、
「創業300年を迎える時に100%自然米で100%純米仕込みをする蔵になる」
という長年の夢が叶う年、
そして、私が日本酒造りの総責任者である「杜氏」となって初めての年でした。
分からない事だらけの毎日を何とか凌ぎ、
全ての仕込みがあとちょうど1週間で終わるという時・・・
あの1週間はもう二度と思い出したくない位、辛かった。
でも、
あの時、自分の代ではもう二度と自社田で自然米を育てられないかもしれない、
もう誰もうちの日本酒を飲んでくれないかもしれないと、
最悪の状況を想像し、覚悟を決めなくてはと思ったあの時に比べれば、
今も田んぼで自然米を育て、
そのお米で自然酒や穏や田村を仕込めて、
それを飲んで下さるお客様がいらっしゃることはとてもありがたいこと(^v^)
今は辛くても、いつか僕たちの子孫が、
「あの時ご先祖たちが頑張ってくれたお陰だね!」
と言って笑っている姿を夢みて、
感謝の気持ちを忘れずに、
これからも前を向いて歩いて行きます。
いまこそ福島県人はお互いに支えあって生きていく時なんだと思います!
どうやら放射能との戦いは長期戦になるようです。
ありがたいことに仲間の「けるぷ農場さん」が、
ベルトールド社製の「ガンマ線スペクトロメーターLB2045」という、
放射能の検査機器を購入、一緒に検査をしてくれることになり、
今までよりも多くの放射能検査を、よりスピーディーに行えるようになりました。
この4月から適用予定の国の新基準も踏まえ、これからは、
全ての製品(日本酒・リキュール・酒粕)の全ロット検査を継続的に行い、
放射能が「不検出」(測定下限値:核種ごとに5㏃/㎏)
であることを確認した製品を出荷してまいります。
また、「米グルト」や「あまさけ」といったノンアルコールの商品は、
お子様がお飲みになることも踏まえ、
測定下限値が核種ごとに1㏃/㎏での検査を受け、
不検出を確認したものを出荷します。
突然の出来事で大きな困難にみまわれながら、たった一年でこのような状態を迎えられていることに感服しています。
返信削除不謹慎にも震災直後に、もう金寶のお酒が飲めなくなるのか。。。とどんなに落胆したことでしょう。
十八代のおかげで、6才になった息子と成人の日の祝い酒を仁井田本家のお酒で酌みかわす夢をつなぐことができました。
これからもずっとずっとお酒を楽しみにいただいていきたいと思います。
どうかどうかお体を大切に。
☆所沢の呑ん兵衛夫婦さん
返信削除ありがたいコメントありがとうございます!
米づくり・酒づくりを続けられることに感謝して、もっともっと旨い酒を醸せるよう頑張ります。
6歳の息子さんの成人のお祝いに相応しいようなお酒を造りたいな~(^v^)
志の高さに乾杯。
返信削除私は、健康上の問題から一番好きな日本酒を家庭では20年余り自粛(貰ったものは飲むという身勝手)していたのですが、
今回の大変に、少しでもお役にたてればと福島の酒を買うようになりました。
浜田屋さんから買っているのですが、無農薬米で酒を造るというのはすごいことですね。
私は兼業農家ですからよくわかります。
数年前から減農薬を始めましたが、今年は一部無農薬にも挑戦してみようと思います。
ご発展を祈ります。
matazou
☆matazouさん
返信削除初挑戦の無農薬栽培は順調ですか?
関東はもう田植え始まっているのかな?
ウチはただいま育苗の真っ最中です!
自社田の土を培土にしていますので、購入培土に比べて生育は遅いのですが、それでも今のところは順調です(^v^)
5/28から田植えを始める予定ですが、お互いイイ米が取れるよう頑張りましょう(^O^)/